「ぬいぐるみ」という特別なおもちゃ₋③
ぬいぐるみは可愛らしい雰囲気をあたえるので、「女の子向けおもちゃ」というイメージが強いですよね。
フィギュアスケートの羽生選手がくまのプーさん好きというニュースでも、羽生選手可愛い~と揶揄され、男子ぬいぐるみを持つべからず!とでもいうような風潮。。。
でも、男の子だって、ぬいぐるみが大好き!
いくら木のおもちゃが良いおもちゃだとしても、木のおもちゃを抱っこして心が安らぐという人はあまりいないでしょう・・・
そうです。ぬいぐるみは「抱っこして心に寄り添う」という特別な力があります。
(お人形も似た力がありますね♬ )
「抱っこすると安らぐという力」心当たりがある方もいるのではないでしょうか?
私も幼少期からぬいぐるみが大好きだったひとりなのですが、古くヨーロッパでは、こどもが生まれると最初のお友達として
“女の子にはお人形”を、“男の子にテディベア”をプレゼントする~という習慣がありました。
男の子にはテディベア、強くて大きい熊です。
そのぬいぐるみをもっていれば、夜も怖がらずに一人で寝ることが出来たり
ぬいぐるみから勇気を与えてもらい、嬉しい時も悲しい時も一緒に思いを共有したり、
または擬人化し身の回りで起こる色々なことを、小さいうちから切り盛りする疑似・模倣を重ねていったことでしょう。
・・・・UFOキャッチャーの登場で日本のぬいぐるみは、更に軽く柔らかく、かわいらしいキャラクター色の強いものが主流となり
昔ながらのリアルで重厚な「ぬいぐるみ」はあまり目にする機会が少なくなりました。
こどもの探求心を育てるリアルなぬいぐるみも、機会があれば是非手に取って遊ばせてあげてください。
男の子も女の子も、性別にととらわれることなく、自由に好きなタイプのおもちゃで、じっくりしっかり遊んでほしいものです。
そして大人たちは、是非大きな目と広い心でこども達が「もう満足!」と遊びつくすまで、時にはちょっと手伝いながら、
「やった~、出来た~!」
「そっか。分かった~!」
と色々経験してゆく様子を、静かに見守ってあげたいものです。
Post By Yoshiko Tsuchiya